膀胱結石とは尿路（腎臓・尿管・膀胱・尿道のこと）のなかで膀胱の中に結石ができている病気です。ワンちゃんも猫ちゃんもうさぎさんにもある病気です。

膀胱の中に石がある事で、物理的に刺激になり血尿や頻尿等の膀胱炎症状がおきてしまったり、細菌感染を助長したりしてしまいます。様子をみていたら気付いた時には数センチ大の結石になってしまっていたりする事があります。

石の種類は何種類かあり、その種類によって治療法が異なります。尿検査やレントゲン・超音波検査を行うことにより石の種類・大きさ・数がわかります。

その結果により内科的な治療（食餌療法・飲み薬）で石を溶かして治療するか手術で石を取り除くかを決めていきます。

溶けない石だからといって今すぐに手術が必須な訳ではなく、その石がある事で今現在、そして今後その子にとってどれだけ負担になっていくかで手術をするかどうかを飼い主さんと相談をして決めていきます。

当院に来院されたワンちゃんは血尿を主訴にいらっしゃいました。１cm程の膀胱結石が４個みられました。検査の結果、結石の種類は食餌療法で溶けるタイプのものでした。４週間食餌を続けてもらった結果、結石は全て溶けて膀胱炎症状も全くなくなりました！

おなかの中で何がおきているかは外からではわかりません。もし血尿や頻尿が繰り返される場合には結石がないかチェックしましょうね。

オハナペットクリニック
院長　辻川俊介

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