てんかん アニマルパープルデー
こんにちは
暖かい日も増えてきて、梅や桜の花が楽しみな季節になってきましたね
(この記事を書いてる日には雹と雪が降りました。。)
今回は「てんかん」についてのお話です。
また、関連してアニマルパープルデーについてもふれようとおもいます。
てんかんとは、
脳の異常な電気信号によってけいれんや意識障害などの発作が繰り返される脳疾患です。
てんかんの発生率は人と犬では約1%、猫では0.5〜1%と言われています。
てんかんの発作症状には
- 意識を失う
- よだれが出る
- 突然身体が硬直する
- 手足をバタバタさせる
- 手足や顔、全身でけいれんを起こしている
- 一点を凝視したり、ハエなどの小さな虫を噛むような行動
- 落ち着きがない
などの症状がみられます。
またてんかんは24時間以上の間隔をあけて、”2回以上のてんかん発作”が認められることが定義となります。
てんかんの治療
てんかんと診断され、発作頻度が多い場合、抗てんかん発作薬を使うことになります。
※発作頻度が少ない場合は経過観察のこともあります。
発作のコントロールが効かない。
脳に構造的な異常(脳腫瘍・脳炎・脳血管障害・脳奇形・脳損傷・認知症・遺伝性変性疾患など)が疑われる。
などの場合はMRI・脳脊髄液検査で原因の特定が重要になります。
てんかんの予後は、てんかんの原因や、抗てんかん発作薬の反応などによって様々ですが、
若齢に多い特発性てんかんの場合は、うまく付き合えた場合、てんかんを持ってない子と予後が変わらないとも言われています。
アニマルパープルデー
https://animal-purpleday.com/
『てんかんをもつ動物とその家族を、ぼっちにしない』
毎年3月26日をパープルデーとして、世界中で (ヒト医療における)てんかんに対する啓発を目的としたイベントが行われています。
犬や猫においても、てんかんの発症率は人と同程度と考えられています。
てんかんを持った動物と一緒に暮らすためには、てんかんに対する正しい知識を持つことが重要です。
そこで毎年3月26日を、動物のてんかんの啓発を行う日、アニマルパープルデーとして活動する人たちがいます。
オハナペットクリニックも、アニマルパープルデーの賛同動物病院として、
活動の応援や、てんかんの啓発、てんかん治療についての更なる勉強、患者さんへ向き合った治療の提供を心がけていきます。
なにかが急に変わるわけではありませんが、
病気に対しての理解が広がって、みんなが暮らしやすい世の中になる。
その手助けができれば幸いです。
てんかんに限らずですが、気になること、不安なことはぜひご相談ください。
オハナペットクリニック
多田