マダニ寄生
こんにちは
日が長くなり、まだ気は早いですが、夏を感じる日もありますね。
(温暖化の影響でしょうか)
今年はマダニ寄生で来院されるワンちゃんが増えています。
「草むらには入っていないから大丈夫」
「毎日のお散歩コースだけだから安心」
と思っていても、河川敷・公園・植え込みなど、身近な場所にもマダニは潜んでいます。
今回は、実際に来院したワンちゃんの症例写真や動画を交えながら、
- マダニはどんな場所にいるの?
- 寄生するとどうなるの?
- どんな予防が必要?
について、わかりやすく解説します。
※実際のマダニ寄生写真/動画があります。苦手な方はご注意ください。
① マダニってどんな虫?
マダニは「吸血するダニ」の一種です。
犬や猫、人にも寄生し、皮膚に噛みついて数日〜1週間ほど吸血します。
吸血すると体がどんどん大きくなり、最初は小さくても、気づいた時には“イボ”のように見えることもあります。
吸血すると、マダニはここまで大きくなることがあります。
「急にイボができたと思ったらマダニだった」というケースも少なくありません。


「犬にマダニが寄生している動画」(同じ週に来院した別の子です。)
https://youtube.com/shorts/o5QorT0iR14?si=WERKYq80-jssGYbt
※Youtubeへのリンクです
実際にワンちゃんに寄生していたマダニです。
皮膚にしっかり口を刺して吸血しようとしています。
無理に引っ張ると口だけ残ってしまい、炎症を起こすことがあるため注意が必要です。
② マダニはどこにいる?
マダニは森林だけでなく、
- 公園
- 河川敷
- 草むら
- 住宅地の植え込み
- キャンプ場
など、身近な場所にもいます。
特に春〜秋は活動が活発になります。
「森で子どもの虫取り網にマダニがつく」
https://youtube.com/shorts/CbuaQH2LLq4?si=xJDmLXFUgsUFjPwu
草むらを軽くこするだけでも、マダニが付着することがあります。
マダニは“飛ぶ”のではなく、草の先で動物が通るのを待ち、体に乗り移ります。
③ マダニが危険な理由
マダニで問題なのは、「吸血」だけではありません。
マダニはさまざまな病気を媒介することがあります。
犬では、
- バベシア症
- ヘモプラズマ感染症
などが知られています。
また、人では重症熱性血小板減少症候群(SFTS)など、命に関わる感染症が問題になっています。
(※先日、千葉県でも猫への感染が報告されました)
飼い主さんへの感染リスクもあるため、動物だけでなく“家族全体の問題”として注意が必要です。
④ 見つけた時にやってはいけないこと
マダニを見つけた時に、
- 無理に引っ張る
- 潰す
- アルコールをかける
などはおすすめできません。
口が皮膚に残ったり、病原体をうつすリスクが高まる可能性があります。
見つけた場合は、できるだけ早めの受診をおすすめします。
⑤ いちばん大切なのは「予防」
現在は、
- 飲み薬タイプ
- スポットタイプ
- 3ヶ月持続タイプ New
など、効果の高い予防薬があります。
「散歩する子だから」
「キャンプやアウトドアに行くから」
だけでなく、普段のお散歩コースでも感染リスクはあります。
ノミ・マダニ予防は、“寄生してから取る”ではなく、“寄生させない”ことが大切です。
まとめ
マダニは身近に存在し、犬や猫だけでなく人にも影響する可能性があります。
これからの季節は特に注意が必要です。
- お散歩後のチェック
- 定期的な予防
を意識して、安心して過ごせるようにしましょう。
予防薬の種類や生活スタイルに合わせた選び方についても、お気軽にご相談ください。
オハナペットクリニック
多田