白内障

こんにちは。

今回のテーマは白内障についてです。

愛犬の目が白くなってきた!と心配になった経験のある方は多いのではないでしょうか。

白内障はその『目が白い』の代表的な病気です。

 

<病態>

水晶体が不透明になった状態のこと。

眼の構造と機能 - 20. 眼の病気 - MSDマニュアル家庭版

参照:MSDマニュアル 眼の構造と機能

 

<病期>

白内障は4つのステージに分けられます。

①初発白内障:初期に見られる限局的な白濁。

②未熟白内障:混濁が広がっているが、視覚は確保されている状態。進行するなら手術対象。

③成熟白内障:混濁が水晶体全体に広がり、視覚を失った状態。手術対象。

④過熟白内障:水晶体の皮質が液化し、水晶体体積が減少した状態。手術対象になりにくい。

 

<原因> 

加齢、遺伝、糖尿病、外傷など。

 

<治療>

ステージを参考に、視覚回復が見込める場合は手術対象となります。内科治療は白内障の合併症に対しての治療が中心となってきます。特に続発する水晶体起因性ぶどう膜炎(LIU)には注意が必要です。

 

 

<まとめ>

目が白い=白内障ではないので、注意が必要です。

よく似た病態に、核硬化症というものがあります。

これは加齢性の変化であり、徐々に水晶体がぼんやりと白くなってくる病態のことで、治療の必要はありません。

他にも角膜の病気などとの鑑別も重要になってきますので、目が白くなってきたと思ったら一度ご来院ください。

 

オハナペットクリニック 石阪