骨肉腫
こんにちは。
今回は犬の骨肉腫についてお話しをさせていただきます。
<骨肉腫とは>
骨にできる悪性腫瘍であり、高齢の大型犬に多いと言われています。
特に4本の足に発生しやすいと言われています。
<治療>
主に外科手術がメインになります。
断脚を余儀なくされるケースがほとんどですが、みんな1本足がなくなったとて、術後元気に走ることができています。
肺などに微細な転移を引き起こすことが多いため、術後にカルボプラチンなどの抗がん剤治療を併せて行うことで、生存期間が半年ほど伸びると言われています。
<実際の症例>
ポメラニアン 10歳9カ月 去勢雄
この子は小型犬ですが、大腿骨に骨肉腫を発症しました。
足の痛みがあると来院され、レントゲンと超音波、細胞診から骨肉腫と診断されました。
↑反対側の大腿骨頭は切除済み。 写真の左側、大腿骨に骨肉腫発生。
断脚と骨盤の一部切除を行い、腫瘍を取りきることができました。
この子は術後1週間でしっかりと歩けるようになり、リハビリも頑張って筋肉量を増やし、1ヶ月後には走ることが出来るようになりました。
↓実際のお散歩時の写真。
三本の足で上手にバランスをとっています。もう片足の手術も行なっていますが、まるでそれを感じさせない歩きを見せてくれています。
元気に走っています!!
現在この子は術後の抗がん剤治療も頑張っています。
少しでも足を痛がる症状があれば、もしかしたら悪性の病態が隠れているかもしれません。
早期発見のため、お早めにご来院ください。
オハナペットクリニック 石阪