尿管結石
こんにちは。
今回のテーマは猫ちゃんに多い、『尿管結石』についてです。
尿は腎臓で作られ、尿管を通り、膀胱に溜め込み、尿道から排出されます。
ミネラルバランスの乱れなどで腎臓で作られた結石が尿管に移動し、尿管をつまらせることがあります。
この時の結石を尿管結石と呼びます。
尿管結石によって尿の流れが滞ると、尿が腎臓に溜まって腎臓に障害をきたすので、吐き気や元気食欲低下、脱水などの症状が出ます。
画像：国立がん研究センターがん情報サービス HPより引用
治療法は主に外科摘出になります。
内科療法で点滴を流すことで結石が膀胱へ移動してくれれば手術が回避できることはありますが、数日点滴していても結石の位置が変わらないようであれば腎障害が進行してしまうため、早めの決断が必要になってきます。
人と比べて猫や犬は結石による痛みを感じにくいと言われており、発見が遅れることもしばしば。
片側の尿管の通りが問題なければ尿は出続けるので、排尿がないことが指標にはなりません。
日頃から観察していないと気付くことが難しいかもしれませんので、日々ペットさんの様子をしっかり観察しましょう。
また、結石ができやすい体質なのか、日頃から尿検査を含んだ健康診断を行っていると予防的に食事療法を導入することも可能です。
少しでも疑問点がありましたらお気軽にご相談ください。
オハナペットクリニック 石阪