歯周病
今回、歯周病についてお話します。
過去に何度かお話させていただいているのと、症例のお話!というものからは少しずれてしまうかもしれませんが、、
今一度、口腔内を衛生的に保つことの大切さをお伝えさせてください!
ヒトと違って、わんちゃんねこちゃんは歯磨きをすることはとても難しいです。
こちらの意図が伝わるわけでもないですし
じっと動かずにいてくれるわけでもない
なんなら口元を触られるのが大嫌い、好まない
なかには大人しく歯磨きさせてくれる子もいますが、
大半は難しく、全くできないか、たまにしかできませんという子がほとんどです。
わんちゃんねこちゃんは、ヒトと違って歯垢(食べかすなどの汚れ)が歯石になるスピードが速く、3,4日で歯石になってしまうと言われています。
歯垢の状態であれば歯磨きなどで取ることができますが、歯石になってしまったものを自宅のケアで取ることはほぼ不可能です。
歯石をそのまま放っておくと、歯周ポケットがどんどん深くなり、歯石の中にたくさん存在する細菌が血液中から全身に回ってしまう可能性もあります。
また、くしゃみが出たり、歯肉から出血が起こったり、痛みでご飯が食べられないなどの症状が出てくることもあります。
そこで大事になってくるのがデンタルケアです!
現状の汚れが軽度であれば、今から自宅でのケアを始めても遅くはありません。
口元が苦手な子は触る練習を焦らず少しずつ行うことが大切です。
歯磨きが嫌なことではない、というのをわかって貰う必要があります。
では、ついてしまった歯石はどうしたらいいの?
自宅ケアではきれいにすることは難しいので、病院にてスケーリング処置を行うことができます。
麻酔が必要な処置になりますので、診察や術前検査が必要になりますが、
歯石をきれいに除去することができる、歯周ポケットの洗浄ができる、グラついている・歯根が見えてしまっている・折れている歯を抜いて、痛みを緩和してあげることができます。
え、、歯がなくても大丈夫なの?という飼い主様の心配の声をよく聞きますが
結論から言うと歯はなくてもご飯は食べることができます!
歯をたくさん抜いてしまった場合(特に切歯、犬歯など前方にある歯)は舌が外に出てしまうことがありますが、基本的には日常生活に支障が出ることはあまりありません。
おうちの子の口の匂いが気になる、はみがきすると歯茎から血が出る、ご飯がうまく食べられない、成犬成猫だけど乳歯が残っている、、
どうしたらよいのか悩まれていらっしゃる飼い主様、一度病院にてご相談ください。
また、デンタルケアについて向き合ってほしいという願いを込めまして、当院待合室に
『歯科処置のすゝめ』を2ヶ所設置させていただいています。
7,8月にはデンタルキャンペーンを行いますので、ぜひご覧になってみてください。
ご質問ご相談ございましたらお気軽にお声がけくださいね。
豊田